トンネルオーブンとは...

 トンネルオーブンとは、トンネル状の長い炉の中に、耐熱コンベアを通し、その上にパン生地などの焼成物をのせて、炉内を通過する間に、それらを焼き上げる仕組みのオーブンのこと。炉内は正確な温度管理がされており、焼成物によって焼成の温度や、コンベアのスピードを変え、理想的な焼き上がりになるように調節される。
 炉内は、通常いくつかのブロックに分けられていて、それぞれ別々に温度他の制御ができるようになっていて、かなりきめ細かな温度管理ができるようになっている。固定窯で焼く場合に、温度を途中で変えたりすることを、トンネルオーブンでは、炉内のブロックごとに温度や湿度を変えることで行うことになる。
 トンネルオーブンは、同じ製品を大量に焼くことを目的として開発されていて、大手製パン製菓メーカーの工場に納入されるケースがほとんど。日本における高度経済成長期には、増え続けるパンや菓子の需要をまかなうために大きな役割を担った。
 現在でも、大量生産のパンや菓子の需要は一定水準を底堅くキープしていることから、それに必要な数のトンネルオーブンは、全国の製パン製菓の工場で活躍しているものと思われる。高度経済成長期と比べると、トンネルオーブンの新規導入は多くはないが、毎年一定数の新規導入はあると推測される。
 日本のメーカーでは、ワールド精機三幸機械が、定評のあるトンネルオーブンを制作し販売している。ワールド精機のトンネルオーブンは、 焼成温度の制御が、入口、中間、出口に分けられ、さらにそれぞれに上火、下火が独立して制御でき、きめ細かな焼成ができる。三幸機械のトンネルオーブンは、 製パントータルシステムのオーブンとして、全体のラインシステムを十分に認識し、多品種でフレキシブルな生産をテーマに開発・設計されている。
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 トンネルオーブンは、こちらのサイトで詳しくご覧頂けます。 >> ブランスリー業者街トンネルオーブン特設会場

ワールド精機のトンネルオーブン


三幸機械のトンネルオーブン